第一話:青春しゃくまんえん
決まり:淀んだ水が溜まっている、それが一気に流れて行くのが好きだった、決壊し、解放され、走り出す、ゆどみの中で拓得た力が爆発して、全てが、動き出す!
決まりの母:玉木マリさん、もう昼ですよう。
決まり:なんか、なんか怖い夢見た。
決の母:なに?
決まり:お母さんが濡れたタオル私の顔にかけて殺そうする夢。
決まりの母:それは怖っかたですね。昨日言ったようね、部屋片付けるって。
決まり:待ってよ!痛い、、、高校に入ったらしたいこと、日記をつける、一度だけ学校をサボる、あてのない旅に出る。
決まりの母:なんだそりゃ。なに?
恵:うん、で?
決まり:だから、高二になったのに、まだなにもしてないってこと気づいたわけ。
恵:中学の時も決まりなにもしなかったじゃん。
決まり:だからだよ、高校時代はなにかしなきゃって思ったの、なんとなくは良くないって。時間は限られているなのに、あの時の決心どこ行って話だよ。
恵:それで何するの?
決まり:とりあえず、実行しようと思って。
恵:東京?
決まり:うん、まずは東京なんて行って、それで当てのない旅に出る、思いのまま漂う。
恵:いつ?
決まり:痛っ!!
恵:明日?
決まり:うん、が、学校をサボって。
恵:まあ、いいんじゃないの?
決まり:ええ〜!休むだよ、ズル休みだよ。
恵:だからいいんじゃなの、そのぐらい。
決まり:そのぐらいって。
恵:まさか決まりしたことないのズル休み。
決まり:恵ちゃんあるの?
恵:あるでしょう。だでだって、一度ぐらい。
決まり:尊〜敬〜
恵:そういう目で見るな!
決まり:じゃさじゃさ、当てのない旅は?
恵:それはないかな。
決まり:じゃさじゃさじゃさ、、
恵:一緒には行かない。
決まり:なんで分かるの?
恵:分かるよ、決まりの考えそうなことぐらい、そう言うのは一人で行くから意味があるじゃない?
決まり:そうか。
恵:行けばいいじゃん、協力はしてあげるからさ。
決まり:うん!
決まり:ただいま〜、うん、ワクワクする〜明日駅のトイレどこで着替えるだあ、で、うわ〜海だ海だ!ヤバ、群馬だってバレる。(笑〜)
リン:どうしたのお姉ちゃん?
決まり:はぁ、なんでもない。
決まりの母:もう行くの?どうしたのそのカバン?
決まり:うん、友達から体操着借りてて。
決まりの母:また?
決まり:行ってきまーす。
恵:電話掛けて来るな。
決まり:だって。
恵:心配しなくても、学校には連絡入れて置いてあげたよ、真和色使って。
決まり:ほんと?
恵:泊りになる時はちゃんと食っちゅうら合わせてあげるから、心配しないで行って来い。
決まり:うん!私は旅に出る、トイレで着替え、学校と反対方向の電車に乗り、いつもの学校から私一人だけが飛び出して、当てのない旅に出る。まだ見たこともない場所へ。
恵:なんでここいる?
決まり:やあ、雨だし、てゆうか、やっぱりズル休みは行けないかなと言うか。
恵:行きたいところなかったの?
決まり:あったよ、たくさんあった、京都でも、沖縄でも、北海道でも。
恵:じゃあ、なんで行かなかった?
決まり:それはその、飛行機落ちるかもしれないし、新幹線大爆発するかもしれないし。
恵:隕石落ちるかもしないし?
決まり:分かってるよ分かってる。
恵:じゃ、なんでど?
恵:怖くなった?
決まり:ほら、私いつもそうじゃん、部活入る時も、ならいことする時も、受験でいい学校をチャレンジしようって時も、全部直前までくると怖くなって、やったないこと初めて、うまく行かなかったら、どうしようって、失敗したら、やだなあって、後悔するだなあって、ギリギリになると、いつも。
恵:まあ、それは悪いことじゃないと思うだけどな。
決まり:でも、私は嫌い、私のそうゆところ、大嫌い。
恵:じゃ。
決まり:うん。
恵:今度、どこかへ遊びに行く?
決まり:うん!
決まり:ちょっと、これ!
決まり:えっ!
恵:まじか、いくらある?
決まり:数えたら、ピッタリ百まん、
恵:百まん?!どうして持ってきた、警察だろう!
決まり:だって、気が導電してて。
恵:ものは良いようだな。
決まり:違うよ、ほんとほんとに導電してたの、て言うか、落としたのうちの学校のだったような。
恵:何年?
決まり:そこまでは分からない、後ろ姿ちら見ただけだし。
恵:ん。
恵:いる?
決まり:いない、、かな。髪はあそこの子くらいで、多分美人。
恵:後は?
決まり:良い匂いした、リース?
恵:それはな〜まあ、いいや、あの長さのかみだとそんなにいないと思うから、私一年の教室見て来る。
決まり:うん。
決まり:あ〜、落ち着かない、あ、この匂い。
決まり:や〜。
報せ:しゃくまん、しゃくまん。
決まり:ん。
報せ:百まん。
決まり:あ。
報せ:なに?なに?
決まり:あは、いえ、あのう。
報せ:それ。
決まり:いえ、実は昨日、、違うの、盗んだことじゃないよ、たまたま、、
報せ:ありがとう、ありがとう、ありがとう〜
決まり:南極?
報せ:それを書いたのは私のお母さん、南極観測隊員だったの、中学の時、行方不明になちゃったけどね。
決まり:そうなんだ。
報せ:結局見つからなくて、遺火もほとんどないままで、だから、私が行って見つけるの。
決まり:南極に?行けるの?
報せ:みんなそう言う。おばあちゃんも、友達も、先生も、先輩も、近所の人も。子供が行けると思ってるのかって、いくらかかると思ってるのかだって。
決まり:それで、百万。
報せ:うん、ずっとバイトしてね、私は行く、絶対に行って、無理だっていた全員にザマミロって言ってやる。受験終わって高校に入ったときにそう決まったの。
決まり:南極だよ、南極、すごいと思わない?地球の一番ハッシコだよ。
日向:566円になります〜
恵:小渕沢報せか?
決まり:うん、恵ちゃん知ってた?
恵:二組の「南極」って呼ばれてるあの子でしょう?
決まり:南極?
恵:結構有名だぞ、高校入ってたからずっと南極いく南極いくって。
決まり:確かに言ってた。
恵:行けるわけにはないのにね。
決まり:でも、百万あるだよ、それであの子絶対に行くって。
恵:行けないよ、南極だよ。それこそ、観測隊員にでもならなきゃ無理。
決まり:じゃ、なんで?
恵:そうね、だから変人って言われてるんでしょう、友達も作らず、放課後ずっとバイトして、お金貯めて。
決まり:ん、、
恵:どうか行ってく?
決まり:あ、うん、今日はちょっと。
決まり:うん、あった!
決まり:(笑)
報せ:私の自転車なんだけど。
A:お、そうなの?
A、B:南極号?
A:見張り代。
B:盗まらないように見てあげたんだよ。
A:サツドブ持ってるらしいじゃん。
B:そこし貸してくれない?ちょっとだけ。
決まり:あ、あのう〜こ、小渕沢さん、先生呼んでる、お金のことを聞きたいからって。
報せ:ほんと?
決まり:うん、うん、、、
A:気づくの早いつ、
報せ:じゃ、嘘なの?
決まり:うん。
報せ:びっくりさせないでよ、ほんとに先生にバレたかったと思ったでしょう。
決まり:眼魂だくしてあげるじゃん。
報せ:分かるわけないでしょう、でも、なんで?たまたま通りかかったでしょ?
決まり:うん、ちょっと見かけて、話したいこともあったし。
報せ:話したいこと?
決まり:私、あなたのことを応援してる!
報せ:え?
決まり:私ね、高校に入ったら、なにかしようって思ってた、今までしたことないこととか、なんかすごいこととか、でも、なにもできなくて、いざとなると、怖くなって、辞めちゃって。だから、あんなにみんなに言われて、馬鹿にされても、行くって本気で頑張れるってすごいと思う。うん!!
報せ:言いたい人には、言わせておけばいい、今に見てろうって熱くなれるから、そっちの方が、ずっといい。
決まり:なにか手伝えることない?あったら、言って!
報せ:じゃ、一緒に行く?
決まり:え?
報せ:前にも、何人かそう言うことくれた人がいった、でもみんなすぐいなくなるの、やっぱり無理だとか、友達に止められたとか、怖くなったとか、それが普通だと思う、だって、高校生だし、学校行ってるんだし、友達もいるだし。
決まり:違うよ、私はそんな簡単な気持ちで言い訳じゃなくて。
報せ:船の下見、次の土曜ここに来て、そうしたら、本気だって信じる。
決まり:砕氷艦白瀬、一般公開、、広島。
リン:お姉ちゃん、土曜だから、いつまでも寝て、、うわ〜
決まり:私は旅に出る、今度こそ、旅に出る、いつもと反対方向の電車に乗り、見たことはない風景を見るために。怖いけど、辞めちゃいたいけど、意味のないことかもしれなけど、でも、、
決まり:うわ〜こんなに大きいんだ。
報せ:赤道を抜きて、嵐を抜け、氷を割り、日本から14000キロ、宇宙よりも遥か遠い、誰も寄せ付けない、その場所へ。
決まり:どうやっていくつもり?
報せ:知りたい?
決まり:うん。(その口元がに似合いと笑う、私の青春が、動き出した!)
路人:三宅さん、こっち!
日向:はい!